ブックライターに必要な「情報収集力」とは

ブックライター

最適な情報が見つかるまで妥協しない

私の考えるプロのブックライターに必要なスキルは以下になります。

1.文章力
2.聞く力
3.読者目線
4.構成力
5.タイムマネジメント力
6.粘り強さ
7.発想力
8.情報収集力
9.胆力
10.真面目さ

前回は「7.発想力」について説明しました。
https://iehikaku.com/archives/978

今回は「8.情報収集力」について書きます。

「8.情報収集力」
実用書やビジネス書の著者の多くは、
それぞれの分野のエキスパートですが、
本づくりのプロではありません。

それゆえ、
「おっしゃることはごもっともだが、
読者が納得するには何かが足りない……」
ということが少なからずあります。

それは著者の主張を裏付ける客観的データだったり、
一般人の生の声だったりーー。

また、著者の考えを、より深掘りするためのデータなどもあり得るでしょう。
「こういったデータがありますが、どう思いますか?」
と本人へぶつけてみて意見を伺うのです。

このような
“足りないもの”
を思いつくのが前回説明した発想力ですが、
いくら「こんなテータがあったらな」と思いついても見つけられなければ意味がありません。

そこで必要になるのが、
情報収集力
です。

最近の情報収集のツールは、インターネットが中心ですが、
それだけでは誰もが知っていることばかりになってしまいます。

ですから、プロのブックライターは常に幅広くアンテナを張り巡らしています。
ネット、新聞、専門誌には定期的に目を通し、
それでも分からないことは官公庁などへ電話をかけて聞きます。
また、過去の執筆実績から関連することを探すこともあります。
これは、経験がものを言う、といえるでしょう。

また、情報収集は仕事と割り切っていたら半端なことしかできません。
80点の内容でも「まぁこれでいいか」と区切りをつけてしまうからです。

なのでプロのブックライターは、
そもそも知的好奇心が備わっている必要があります。

あらゆる分野の知らないことを知ることに快感を覚える。
「もっとぴったりのデータがあるのでは?」
と、時間を忘れて知ることに没頭する。
こういった姿勢が本の完成度を上げていくのです。

まとめると私の考えるプロのブックライターの「情報収集力」とは以下になります。

・著者の主張により説得力を与えるネタを幅広い情報網から見つけてくる力
・最適な情報が見つかるまで妥協しない心の強さ

次回はプロのブックライターに必要な「胆力」について解説します↓
https://iehikaku.com/archives/1002

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