プロのブックライターに必要な「読者目線」とは

ブックライター

私の考えるプロのブックライターに必要なスキルは以下になります。

1.文章力
2.聞く力
3.読者目線
4.構成力
5.タイムマネジメント力
6.粘り強さ
7.発想力
8.情報収集力
9.胆力
10.真面目さ

前回は「2.聞く力」について説明しました。
https://iehikaku.com/archives/889

今回は「3.読者目線」について書きます。

「3.読者目線」
実はこれが自分にとっては一番維持するのが難しいスキルです。
なぜなら、私がブックライティングする目的の多くが、著者または会社のブランディングだから。

ブランディングとは、ブランド価値を高めるための様々な活動です。
したがって、本を出すのならばターゲットとする読者に
「この著者・会社はすごいな」
「ほかとは違うな」
「頼りになるな」
と思ってもらえれば成功というわけです。

実際に私も著者に対して取材をしているうちに、
「この人すごいな」「尊敬しちゃうな」と感じることが多々あります。
すると、気をつけてはいても著者側に偏った原稿を書いてしまいがちになるのです。

その結果、
「売りたい感見え見え」
「威張っている」
「金銭感覚などの価値観が一般人とはかけ離れている」
といった内容になることもあり得ます。

読者は、それらを感じた瞬間に本を閉じてしまいます。
そして著者に対して「嫌なヤツ」という印象を持ってしまうでしょう。
それでは少しもブランディングになりません。
ですから上記3つを感じさせるような記述は絶対にタブーです。

例えば「不動産投資をするなら東京23区内の新築ワンルームマンションが一番」、
といった「売りたい感見え見え」の記述があったとします。
しかし、どんなものでもメリットもあればデメリットもある。
本来「こういう人には」というように条件を絞らなければ言い切ることはできません。
ですから、稀にですが編集者から「この部分は著者側に偏っていますよ」と注意を受けることがあります。

なのでここでは自戒も込めて書きます。
ブックライターは、究極的には著者のためにブックライティングをします。
しかし内容は100%読者目線でなければなりません。
つまり「読者が得をする」内容でなければならないのです。
そうしなければ、結果的にブランディングにならないからです。

「そうはいっても最終的には著者が原稿を読んでOKを出すのだから、偏った内容になるのは著者の責任」と思う人もいるでしょう。
しかし、基本的に著者は本づくりに関しては素人です。
どこまで言い切ればいいのかのさじ加減は分かりません。
ですから、こちらが常に
「読者ならどう感じるか」
「この部分は本当に読者にとってメリットがあるのか」
を考え続け、
「ここはデメリットも書きましょう」
「ここは条件を絞り込みましょう」
といった提案をしなければならないのです。

また、著者の多くは経営者や士業の方が多い。
つまり成功者。
読者の多くは、著者のプロフィールなどからそのことを知ったうえでページを開きます。
ですから、通常では普通に感じる文章も、
読者にとっては上から目線になることがあります。
だからといってへりくだる必要はまったくありませんが、
「ソフトに、ソフトに」
ということは常に気を配らなければなりません。

まとめると私の考えるプロのブックライターに必要な「読者目線」とは下記になります。

・メリット・デメリットのバランス感覚を持つこと
・読者ならどう感じるかを常に意識すること

次回↓はプロのブックライターに必要な「構成力」について書く予定です。
https://iehikaku.com/archives/905

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