築16年でガスコンロを交換しました!「リンナイとノーリツを比較」

リフォーム
「デリシアとプログレを選ぶ人はあまりいません!」
わが家は築16年を迎えた。
「できる限りノーメンテナンスで住みたい」と積水ハウスで建てたが、さすがに徐々にだが劣化が目に付きはじめている。
とりあえず屋根と外壁は15年点検で問題なし。

しかし、設備系がそろそろ……。まず、給湯器が築12年で壊れて追い炊きができなくなった。そのときは修理をして3年後の去年交換。

そして築14年でガスコンロ(リンナイ製のビルトイン)の火がつかなくなった。
そのときも修理をしたものの翌年(去年)に五徳が破損。
3口中、メインで使う左端の五徳の6本ある足のうち1本が焼き切れてしまったのだ。
なので大きめの鍋は置けなくなった。
メーカーに問い合わせをしたところ、その五徳は生産終了とのこと。仕方なくだましだまし使って1年。
近いうちに必ず再度火がつかなくなるはず。

そこでガスコンロを交換することにした。

検討対象は日本のメインメーカーであるリンナイ、ノーリツ、パロマ
だが、価格.comの人気ランキングを確認すると、トップ10のほとんどがリンナイ製。パロマは2機種でノーリツは1機種もない。

ランキング.JPG

なぜだ?

各メーカーの同ランクの機種を調べると、リンナイ製だけ15%前後安いことが分かった。
ノーリツ製が10万円ならリンナイ製は8万5000円。
1万5000円あれば夫婦二人で地元の高級寿司屋へ行って、たらふく飲み食いできる。
この差は大きい……。

とはいえ、いくら安くても使い勝手が悪ければ意味がない。
使い勝手に関しては、私は料理をしないので嫁さんに探ってもらうことにした。

彼女は料理教室に10年以上通っている。
それゆえガスコンロにはこだわりたいと言う。
なのでリンナイ・ノーリツ・パロマのカタログを渡して、最善のものを選んでもらうことにした。彼女いわくガスコンロの目の付け所は以下の2点になる。

1.掃除のしやすさ
「そもそも汚れない」「汚れても簡単に拭き取れる」など。
2.料理のしやすさ
火加減の自動調節やオートメニューの多さなど。

この視点で各社のコンロを比較すると、
最初にパロマが対象外となった。
理由は2つ。
1.ニオイを35%しかカットしない
我が家の台所はリビングとつながる対面キッチン。
そして週に2回ほど魚を焼く。
なのでグリルから出るニオイは少なければ少ないほどいい。
リンナイのニオイカット率は99%。
ノーリツは92%。

それがリパロマは35%と圧倒的に少ない。

 

2.さんまを一度に3匹しか焼けない
最新コンロのメリットの一つに、グリルで使用する各社オリジナルのプレートがある。
これは鉄製の皿のようなもので付属の蓋をかぶせることでグリル庫内の油汚れを99.9%軽減する。
この数値はどのメーカーも同じ。
だがパロマだけ皿の幅が狭く、
他社がさんま4匹焼けるのに3匹しか焼けない。
釣ってきた川魚を4~5匹まとめて焼くことも多いわが家にとってこれは大きなマイナス。クックボックス.jpeg
↑ノーリツの「クックボックス」。さんまなら4匹焼ける。

ここでリンナイとノーリツに絞られた。
そこで嫁さんは言った。
「ココットが欲しい」ココットとはリンナイの最上位グレードであるデリシアのみで使用できるダッチオーブンのような鍋。
これを使えば無水料理や低温調理、さらに炊飯などもできるので料理の幅が広がる。

特に魅力なのは炊飯機能。
わが家は普段から土鍋で玄米を炊いている。
また来客時は土鍋で鮎飯を炊くことが多い。
しかし、最近のコンロはすべてのバーナーに温度センサーを付けることが義務化されたので、土鍋での炊飯ができなくなってしまった。

そこでココット。
これがあれば自動で火加減を調節して米が炊ける。
しかも色が黒なので和・洋どちらの料理とも相性がいい。
ちなみに専用の炊飯土鍋もあるが、これで鮎飯を炊くには小さすぎる。

ノーリツにもほとんど同じ機能を持つ「キャセロール」という鍋があるが、こちらはオレンジ色なので鮎飯には似合わないというのだ。

3.jpeg
↑ノーリツの「キャセロール」。確かに和食には合わないか……

ここでグレードも絞られた。リンナイのデリシアだ。
でもこれは最上級グレード。
高い。

ネット価格でも最低13万円以上する……。
「一つ下のリッセではダメでしょうか?」
彼女は答えた。
「ダメだね。
よく調べたらココットがあれば冷凍した食材をそのまま解凍して料理ができる。この機能は絶対欲しい。
それにデリシアなら餃子やハンバーグなど焼き物の火加減も自動でしてくれる(コンロオートメニュー)。やっぱりデリシアだ」

なるほど、それは便利。
これで決まりか?

だが、鮎飯も解凍もコンロオートメニューもノーリツのプログレならできることに気づいた。
さらにプログレには玄米モードと燻製モードもある。

燻製!?

あの「ほゎ~~ん」と鼻腔を流れる香ばしい風味は大好物だ。
たまにキャンプで楽しんでいるが、それが日常的にできるなんてうれしいではないか。

そこで
・玄米
・コンロオートメニュー
・燻製
についてそれぞれのメーカーへ電話で問い合わせてみた。

リンナイ(デリシア)
玄米:玄米機能なし。自分で火加減を調節するしかない
オートコンロ:焼き餃子やハンバーグなど5メニューのみ対応
燻製:オリジナルスマホアプリに出ている2メニューのみ対応

ノーリツ(プログレ)
玄米:玄米モードあり
コンロオートメニュー:すべての料理に対応
燻製:すべての食材に対応

これはプログレの圧勝ではないか!?

嫁さんに報告すると、やはりキャセロールの色が気に入らない模様。
ならば本物を見て決めよう、とショールームの場所を調べた。
ところが両メーカーともホームページを確認しても見つからない。
仕方なく再度電話をすると両社とも同じ回答だった。

「コロナ禍をきっかけに全店閉鎖しました」

これまた仕方がない。
ならば近所リフォーム屋さんに直接問い合わせるのみ。
4件ほど電話をしたがすべて
「最上級グレードはありません」

売れないものは展示しないというのだ。
いったいどうすればいい……。

ヤケクソで少し離れたガス会社の展示場に電話をした。
「デリシアもプログレもありますよ。ココット? キャセロール? 両方とも見れますよ!」

次の日曜に見学の予約をした。これでどちらを買うことか決めることになる。

そして当日。
たしかに両機種とも展示されていた。
すぐに女性スタッフに対して質問開始。

「どちらが売れていますか?」

「正直に言ってどちらもあまり売れていません。ここまでの機能はいらない、という人がほとんどのようです」

「どのメーカーの評判がいい、というのはありますか?」

「どのメーカーがいいとは言えませんね。リンナイもノーリツもパロマも機能は、ほとんど同じです。とはいえリンナイが売れていますね。いくらか低価格だから。あと下のグレードに関してはパロマも売れています。こちらも値段で選ぶ方が多いですね」

「選びたいのはデリシアかプログレです。自分ならどちらを選びますか?」

「あくまで個人的な意見ですけど、私ならデリシアを選びます。デリシアはプログレよりできることは少ないかもしれませんが、できることに関しては本当に美味しく仕上がります。プログレも悪くはないのですが仕上がりの精度はデリシアの方が上に感じています」

これでデリシアが一歩リード。
嫁さんはオレンジ色のキャセロールを触りながら、やはりイマイチと感じている様子。
しかし、私の意見も少しは取り入れてほしい。

「燻製をしたいんです。プログレは燻製モードがありますけど、美味しくできますか?」

「申し訳ありませんが、燻製を試したことはありません。でもなぜノーリツだけ燻製モードがあるのかは分かります。他社のグリル(魚を焼く場所)は左右の壁から火が出ます。それがノーリツのみ真下に温度センサー付きのバーナーがあって、微妙な火加減が可能なんですよ」

そう説明しながら彼女はグリル部分を見せてくれた。

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なるほど、確かに丸いバーナーがある。
「しかもこのように庫内の凸凹が少ないので掃除が他社よりも楽なんです」

掃除が楽!?

嫁さんの表情が鋭くなる。
ここは援護射撃だ。

「庫内って掃除するんですか? わが家は16年間やったことがありません」

さらに嫁さんの表情が鋭くなった。
私はなにか間違ったことを言ったのか?

「やったことがない。そういう方もいますよね……。
でも、もしやるならこのように平らな方が拭き掃除がしやすいですよ」

掃除ねぇ……。
嫁さんはつぶやきながらプログレの五徳を持ち上げたり、はめたりしていた。

「あれ? この五徳は接合部に凸凹がない!」

A.jpeg

「そうでした。
ノーリツは五徳の表面が滑らかなので、ここも掃除が楽なんです」五徳の接合部などの凸凹は吹きこぼしなどが焼き付いてなかなか取れない。
最初の頃は爪楊枝などでゴシゴシしていたが、数年経つと面倒になって放置していた。
だが、これならサッと汚れが取れそうだ。機能も清掃性も上。
問題は価格とキャセロールのデザイン。さぁー、どうする?嫁さんが言う。
「10年以上使うんだから2~3万高くてもいいよ。キャセロールは我慢する。
プログレを買いましょう。しかもここに展示しているステンレスゴトクのプラチナシルバーガラストップが気に入りました。これにしましょう」

これでほっと一息。
だがここから先に一仕事が残っている。
価格交渉だ。

その場でネット検索をするとプログレの中でもステンレスゴトクのプラチナシルバーガラストップが一番高い。
最安値で税込み(以下同)17万円程度&ポイント6%程度。
これにオプションとして波型プレートパンL(8500円)と油はねガードL(3250円)は付けたい。さらに工事代が2万2000円ほどかかる。
合計20万3750円ー10200円(ポイント)=19万3550円

一方でこのガス会社では合計20万円ほどする。
だからといって同じ価格にしてほしいとは思わない。
これだけ丁寧に説明してもらったし、何より近場のガス会社なので工事品質が信頼できる。

実は給湯器に関してはネットで低価格を追求し、若干後悔している。
価格はホームセンターより数万円も安かったが、工事のコーキング作業のとき、
初老のおやじがツバをべと~っと付けているのを見てしまったのだ。
「あっ!?」と思ったときは時すでに遅し。
「やっぱ安いとはこういうことか」
と文句を言う気持ちも起きずに落ち込んでしまった。
購入までの経緯↓
https://menchi-da.blog.ss-blog.jp/2019-10-28

なので今回は最低価格は追いかけないことにした。
でも気持ちは見せてほしい。

正直にネット価格を見せて頑張るだけがんばってほしいと伝えた。
担当者はかなり困った様子。

「上司と相談するので明日電話をさせてください」

そして翌日。
電話からの回答は
20万円⇒19万7000円。
ネットとの差額は約3500円。
上出来でしょ。

購入確定!

次回は工事の様子と実際に使った感想を書きます。

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