タンクレストイレは故障したら交換しかない!?
「ねぇ、トイレの水が溜まらなくなってない?」
ある日、妻に言われた。
トイレはTOTOのタンクレストイレ「ネオレストSD1]
わが家(積水ハウス)を建てた際に施主支給で設置したものだ。
築20年なので故障しても仕方がない時期。
そういえば薄々そんな気がしていた。
「どれどれ」と蓋を上げてみる。
赤丸部分が通常の水位。なのに青丸部分まで下がっている。
明らかに水が少ない。
「でも使えているからいいでしょ?」
と妻に伝えた。
だが、彼女は渋い表情。詰まっていて逆流してくるのが怖いという。
3.11後に近所でそのような事態が頻発し、
リアルな体験談を聞いたことがトラウマになっているのだ。
だが、詰まっていれば水位は逆に上がるはず。
ネットで下がることもあるのか調べてみた。
するとありました。下がること。
紙おむつとか吸水性がいいものを詰まらせると水位が下がることもあるそうだ。
修理するには専門業者を呼ぶことが一番。
だがお金がない。
だから自分でやってみることにした。
考えられる方法は、
液体のパイプクリーナーかラバーカップを使うやり方。
早速、カインズホームに行ってどちらがいいのか聞いてみた。
「液体のパイプクリーナーは髪の毛や石鹸カスなどの詰まりを想定しています。
トイレットペーパーや排泄物などトイレ特有のつまりには効果がないでしょう」
と、いうことでカインズオリジナルのラバーカップを購入。
ネット情報では、事前にお湯を入れて水位を上げ、
カップ内の空気が漏れないように押し込むのが秘訣だそうだ。
便器の水がはねたらどうしよう!?
水が逆流したらどうしよう!?
かなりビビりながら「がぶっ」と押し込む。
するとカップが凹んだまま戻らない。
あれ? これじゃ空気を押し込めないじゃん。
これでいいのだろうか?
と頭に?マークを並べつつ、じゅぼじゅぼと押すことを繰り返す。
案の定、床はびちょびちょ
同時にどんどん水位が下がっていき、元の状態に戻った。
その状態で水を流してみる。
すると相変わらずの低い水位……。
だめだこりゃ。
直接TOTOに電話をして業者に来てもらうことにした。
その結果は――。
「これは詰まりではありません。
バルブユニットの故障です。
だから吸い込む力が弱く、溜まる水量も少ないんです。
もうこの部品は在庫がありません。
このまま様子をみるか、便器自体を交換するしかないです」
やはりそうか……。
実は以前から以下のような話を複数回聞いていた。
「タンクレストイレは修理できない。故障したら交換しかない」
水栓の修理に来た業者などが、
タンクレストイレは電気で制御している部分が多い。
電気部品はすぐに製造終了になるので交換ができなくなる。
だからタンクレストイレの設置は覚悟がいる。
(自分なら選ばない)
といった話をしていたのだ。
「ううう……、でもまだ先の話だもん!」
と自分に言い聞かせていたが、もう築20年。
ついに決断のときが来たか。
それでも来てくれた業者に言わせると、
20年間故障知らずは非常に優秀。
大体は12~13年で交換するケースが多い。
とのこと。
そして今回は、本体左側のボタンをピピっと押して、
吸い込む力だけはアップさせてくれた。
さて、これで何年持つことやら……。
ちなみにこのときラバーカップの使用方法も指導していただいた。
使い方は間違っていないそうだ。
ただ、詰まりで水位が下がっている場合は、
流した瞬間に水位はぐっと上がるので、すぐに判断できるとのこと。
それさえ知っていればラバーカップを買うことはなかったのに……。
そしてこんなお言葉も。
「あれ? このラバーカップ、凹んだら戻りませんね。
使えないことはないですが、やりにくいな~」
業界ナンバーワンのカインズは、品数もトップクラスだと思う。
でも、オリジナル商品の質は良くないことが多い……。
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