40代でも考えるべき!?「老後のための住まい改修」

連載
体力の衰えを感じてきたら……。

20代の頃、30代になった自分を想像すると
「おじさんぽくなっちゃうんだろうなぁ」
と心配していた。

だが、実際に自分が30代になると、
「意外に体力も見た目も20代と変わらないじゃん。
まだまだイケるぞ!」
と安心した。

ところが40代になると
四十肩になるは、
二日酔いがひどくなるは、
少しハードに運動すると疲れやすくなるは、

目じりのシワが目立つは、
急に白髪が増えるは……。
愕然とするほど明確に加齢を体感するようになった。
芥川賞作家、平野啓一郎の『ある男』にこういう一文がある。

「(40代の)彼は今、自分とは何か、ではなく、何だったのかということを、生きるためというより、寧ろどういう人間として死ぬのか、ということを意識しながら、問い直すように迫られていた」

これを読んだ時、かなりの衝撃を覚えた。
まさに同じことを考えていたからだ。

多くの人は死ぬ前に老後がある。
したがって「どう死ぬか」考えることは、
「老後にどう生活するか」を考えることにつながる。

心身の衰えを感じ始める40代は、そういう時期なのだろう。

と、いうことで国土交通省が「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」を策定しました。
これは、プレシニア(50~64歳)・アクティブシニア(65~74歳)をおもな対象として、
住まいの改修(リフォーム)を行う際に配慮すべきポイントを提示するものです。

昨今は、核家族化が進み、
「このままの生活ならば自分は孤独死するかも」
「子どもに介護は頼めない」
などと思っている人は多いはず。

こういった人が高齢になって日常生活に支障が出た時点では、
すでに改修する気力や経済的余裕がなくなっているかもしれません。
また、気力を低下させないために改修が必要な家も多いでしょう。

ならば50代ではなく、
40代もこのガイドラインは一読して損はないのでは。
くわしくはホームズプレス↓で書いています。
https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_00831/

 

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こんな穏やかな老後を迎えたいものだが……。
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