コロナ後は「郊外の広い一戸建て」が主流になる!?
12月16日、株式会社日本経済社と株式会社住宅新報が主催するオンラインセミナー
「withコロナの時代だからこそ『注文住宅』を選びたい~『注文住宅』最新動向と非接触時代の情報収集方法とは~」
に参加させていただいた。
日本経済社は、日本経済新聞社グループの広告代理店。
現在は注文住宅を検討する人たち向けて、
有益な情報を発信しているサイト『注文住宅展示場.com』の運営も行っている。
同サイトには私も複数のコラムを寄稿させていただいている。
https://www.jutakutenjijo.com/
基調講演①
「コロナが変えた住まいのかたち」
株式会社住宅新報
編集長 桑島 良紀氏
「在宅の長時間化が、注文住宅の建築・購入に与えた影響とは?」
株式会社日本経済社
コミュニケーションプランニング局
局長 平井 美英子氏
講演①
「テクノロジーが実現する暮らしの豊かさとは?
「いま手に入る未来」を見てみよう」
一般社団法人リビングテック協会
事務局長 長嶋 功氏
講演②
「スマートホームで実現する快適な生活」
株式会社アクセルラボ
取締役CTO 青木 継孝氏
講演③
「コロナ禍における住宅検討者と営業マンの
新しいコミュニケーション手法」
株式会社Housmart (ハウスマート)
代表取締役 針山 昌幸氏
講演④
「住宅販売の”やがて常識になる未来
コロナ禍が加速する住宅展示場の仮想空間(VR)シフト」
株式会社スタイルポート
代表取締役 間所 暁彦氏
「コロナ禍で人々の住まいに対する意識がどう変わったか」
が分かる基調講演①②の内容を簡単に紹介したいと思う。
基調講演①
「コロナが変えた住まいのかたち」
株式会社住宅新報
編集長 桑島 良紀氏
最近の一戸建て住宅のトレンドとして「都心と郊外の二極化」がある。
都心部は利便性、資産性が高いのでコロナ後も人気が続くと思われる。
これは数字にも表れており、国土交通省の調査によると、
1日当たりの家にいる時間は、コロナ前よりコロナ中(7月)の方が約40分増えている。
東京都市圏に限れば約1時間増だ。
そこで大手ハウスメーカーは自宅生活を充実させる様々なプランを提案している。
積水ハウス
在宅ワークやフィットネスなど5つの空間を提案。
大和ハウス
防音仕様のワークプレイスや仕事と家事・子育てを両立する空間の提案。
旭化成ホームズ
インナーテラスやファミリーベランダ、夫婦のダブルワークスペースなどニューノーマルに適した空間の提案。
住友林業
ワークスペースを寝室やダイニングに設けるプランなどを提案。
このようなことからコロナ後の住まいは、
今までの「くつろぐ場所」に加えて「働く場所」というニーズを満たす必要がある。
基調講演②
「在宅の長時間化が、注文住宅の建築・購入に与えた影響とは?」
株式会社日本経済社
コミュニケーションプランニング局
局長 平井 美英子氏
同社はコロナ禍が注文住宅購入検討者に与えた影響を調べるため、2020年10月にアンケート調査を行っている。
地域は一都三県。
対象者は2年以内に注文住宅の購入・建築を検討してる20代から60代の300名。
なお、半数以上が共働きの会社員だ。
①コロナ禍で膨らんだ一戸建て住宅への想い
・コロナ前は第一希望をマンションとしていた人の36%が一戸建てを最優先するようになった。
・コロナ禍によって72%の人が住宅購入計画が具体的になり、19%の人が購入時期も早まった。
②在宅勤務経験者が住まいへの想いを後押し
・全体の73%が在宅勤務を経験している。
・在宅勤務の経験がない人の25%がマンション第一から一戸建て第一に転向した。一方で在宅勤務の経験がある人は40%が転向した。在宅勤務経験者は一戸建てを希望する割合が高い。
③ステイホームで強まった家族時間の大切さ
「コロナ禍によって一戸建ての建て替え、新築を検討する理由の変化は?」といった質問に対し、以下がベスト3の回答となっている。
1位:家族で過ごす時間を大切にしたいと思うようになった(41.3%)
2位:在宅勤務を経験した、または以前より実施時間が増えた(34.3%)
3位:近くに公園や自然がある方がいいと思うようになった(33.7%)
④住まい選びもハイブリッドがニューノーマルに
・住宅会社とのやり取りでオンライン(見学会、相談、商談など)経験した人は51%
・実際に住宅を見学できる場所として住宅展示場は必要であると思う人は46.3%
・実際に住宅展示場に行かなくてもオンラインで十分と思うようになった人は23.7%