知人宅のミサワホームでやり直し工事続出

ミサワホーム
クロスや幅木貼りなど60カ所をやり直し
先月(2015年3月)知人宅のミサワホームが竣工した。

新築を手に入れた充実感に浸っているかと思いきや、
そうでもないらしい。
下記はその客観的経緯です。

同宅に関しては建築依頼先選びから相談を受けていた。

当初は耐震性などの観点からへーベルハウスを考えていたようだ。

しかし、杭打ちデータ改ざん問題が発生したうえに、
奥さんがミサワホームの”蔵”の収納力に一目ぼれ。

こうなったらほかに選択肢はない。
ハウスメーカーの多くは、プラモデルのように使用する柱などの部材が決まっている。
”蔵”のパーツを用意しているのは大手ではミサワホームしかないのだ。

私がそのことを伝えると、
知人は、ほとんど他社と比較することなく契約を結んだ。
そして今月(4月)に入り、
突然知人からメールが入った。
「前太さんこんにちは。おかげさまで無事引き渡しが終わりました。
でも、壁紙と窓枠の隙間がそこら中開きまくりです。

これって新築”あるある”でしょうか?」

私は目を見開き、大至急返信した。
「引き渡しおめでとう!

開きまくりは、断固として”なしなし”です」

その後、知人から複数の画像が送られてきた。

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そのほとんどが窓枠とクロスの隙間、幅木とフローリングの間を埋めるコーキング材の不足といった内装工事の不備だった。

通常はこういった不備がないように、
引渡し前に現場監督と一緒に内外装を指さし確認していき、
気になる部分は付箋を貼って、
修繕後に引き渡しを受ける。
(部材の入荷時期によっては引渡し後の修繕となることもあり)

拙宅(積水ハウス)の場合は、
ウォークインクロゼットの棚の位置が間違っているという大物があったものの、
そのほかはクロスの汚れ程度。
現場監督が「そこまではいいのに」といった小さなものまで20か所くらい付箋を貼って、
後日キレイに修繕した。

知人宅も同様のチェックを行ったが”性善説”で臨んだために、
当時はドアノブや棚板の間違いなど大物5~6カ所を指摘しただけだったそうだ。
引っ越しはその18日後を予定していた。

そしてドアノブが入荷した10日後に修繕工事を開始。
2~3時間で終わったので知人は「早く終わってよかった」と感じたそうだ。

しかし、事件はそのあと起こる。
奥さんが引っ越し前に掃除をしていたら、
突然背後から「ボコっ!」という音が。

振り向くと幅木が壁から大胆に剥がれていた。

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奥さんはそのとき少しも壁に触れていなかったそうだ。

さらに周りを見回すと同じような剥がれが3カ所見つかった。

「あやしい・・・・・・」
そう思った彼女は家中をくまなくチェックすることにした。

その結果をもとに現場監督が付箋を貼った様子がこれだ。

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結局、60カ所以上に付箋が貼られることになった。
その中には洗面化粧台の水漏れも含まれる。

基礎などの構造体はもちろん、内外装の仕上がりの最終的な責任は現場監督にある。
ハウスメーカーの場合、施工する職人は下請けがほとんどだが、
現場監督は正社員だ。

同現場の現場監督は40歳前後のベテラン。
にもかかわらずこの仕上がりはないだろう、と知人は彼を詰めた。
しかし、下請け業者に責任転嫁するような発言ばかり。


結局、現在は現場監督も下請け業者も変えて修繕工事を行っている。

夢と希望の注文住宅の竣工。

しかし、彼にとってはイライラとむかむかの竣工となってしまった。

その原因を彼はこう振り返っている。
「こちらは望んでいないのに、
ハウスメーカーから3月末完成の計画が立てられました。
だからやたらと完成を急いでいたんですよ」

どうやら会社都合で3月中に完成させることを優先したために、
職人の作業が雑になってしまったようだ。

このような事態をさけるために依頼主としてはどうすればいのだろう?
その回答の一つは、契約前の値引き交渉にあると思う。

値引き交渉をするとかなりの割合で、
「○月○日までに工事を開始させてくれれば100万円値引きします」
といった工事開始日に関する条件を出されることがある。
毎月のノルマを達成させるための交換条件だ。

同様のものに当月内の契約を条件とした値引きもあるだろう。

しかし、
工事開始日

契約日
も会社の都合だ。
依頼主には関係ない。

当然、値引きは重要だが、
あまりにも強引に工事開始日や契約日を指定してくる会社は、
施工精度を疑った方がいいかもしれない。

 

とはいえ、価格などの都合で急ぐ会社と契約せざるを得ないケースもある。
その場合は、次のことを最低限行いたい。


1.現場監督はしっかり事前面談してダメならば交代してもらう
2.工事現場にはマメに顏を出して職人と和気あいあい&「絶対に手抜きしないでね」オーラを出しておく

とにかく、今は知人の健闘を祈るのみだ。

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